古本買い

らも―中島らもとの三十五年らも―中島らもとの三十五年
(2007/07/26)
中島 美代子

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キングの死 (ハヤカワ・ミステリ文庫)キングの死 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
(2006/12)
ジョン ハート

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ハートブレイク・カフェ (文春文庫)ハートブレイク・カフェ (文春文庫)
(2000/01)
ビリー レッツ

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以上、三冊。全部古本買い。

らも−中島らもとの三十五年』は、
刊行当時、書店でチョッと立ち読みし「どうすっかなぁ・・・?」と悩んだ
末に結局スルーしていた中島らも夫人による手記。
らも氏晩年に関係が決裂状態となった某舞台女優兼演出家のW女史
(長らく、らも氏の仕事上のパートナーを努めた)と、らも夫妻の関係が
赤裸々に綴られているとかで、その辺が私の興味の的。

キングの死』は、
今年の春頃に第二作『川は静かに流れ』の方を先に読み、「よく書けて
て才能あるけど、何か足りない」と感じたジョン・ハートのデビュー作。
見限っちまおうかと思いスルーしてきたが、「将来俺好みに化けてくれよ」
という期待も込め、「デビュー作も一応読んでやらぁ」と思いっきり上から
目線の青田買い。どんだけ偉そうやねん(笑)。

ハート・ブレイク・カフェ』は、
ナタリー・ポートマン主演で映画化もされた(↓)
あなたのために [DVD]あなたのために [DVD]
(2006/08/18)
ナタリー・ポートマンアシュレー・ジャド

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前作『ビート・オブ・ハート』に続き2000年に翻訳刊行、9年後の現在、
既に新刊が入手困難なビリー・レッツの第二作目。
9年経っても新作の刊行がされていないのは「寡作」だから?それとも
文芸春秋社が翻訳権を手放したのか?
アメリカの田舎から“悪人が殆ど出てこない”癒しの物語を届けてくれる
レッツおばさんのような存在は貴重なのだから、大事にしなきゃいかん
ですよ。人殺しの出てこない小説もたまには読まなきゃね・・・。

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カサブランカ (Casablanca)



カサブランカ』 (Casablanca)

1942年公開/アメリカ映画/マイケル・カーティス監督作

67年前の公開・・・。とてつもなく古い映画です。
初めて観たのは小学生の頃ですかね。父親と一緒にテレビ(多分NHK地上波)
放映を見た覚えがあります。 また、我が家が初めてVHSビデオデッキを買った
時(私が高校生の頃です)、最初にテレビ放映を録画したのもコレでした。その
テープが未だに家にあります。(※VHSデッキ壊れてて見れないですけど・笑)

劇中、リックの店で皆が大合唱するフランス国歌『ラ・マルセイエーズ(La Mar
-seillaise』の邦訳詞を読んで、近代国家の国歌としては“勇ましすぎる”その
内容に驚愕(怖っ!)したのも、この作品の字幕スーパーでした。

♪いざ進め 祖国の子らよ 栄光の日は やって来た
 我らに対し 暴君の
 血塗られた軍旗は 掲げられた
 血塗られた軍旗は 掲げられた
 聞こえるか 戦場で蠢いているのを 獰猛な兵士どもが
 奴らはやってくる 汝らの元に
 喉を掻ききるため 汝らの女子供の

♪武器を取れ!市民らよ  組織せよ!汝らの軍隊を
 いざ進もう!いざ進もう! 汚れた血が我らの田畑を満たすまで
 武器を取れ!市民らよ  組織せよ!汝らの軍隊を
 いざ進もう! いざ進もう! 汚れた血が我らの田畑を満たすまで


こんな…デスメタルバンドも真っ青のスプラッターな”国歌を歌っているのは
世界広しといえどもフランス人ぐらいなんじゃないでしょーか?
鳩山総理、「友愛」の卸問屋は、甘くないですぜ(笑)

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| 洋画 | 07:59 │Comments1 | Trackbacks0編集

機動警察パトレイバー2 the Movie



機動警察パトレイバー2 the Movie

1993年公開/日本映画/監督:押井守/演出:西久保利彦/脚本:伊藤和典
原案:ゆうきまさみ/企画・原作:ヘッドギア/作画:黄瀬和哉/音楽:川井憲次
美術:小倉宏昌/キャラクターデザイン:高田明美、ゆうきまさみ
メカニックデザイン:出渕裕、河森正治、カトキハジメ、藤島康介

出演/後藤喜一:大林隆介/南雲しのぶ:榊原良子/篠原遊馬:古川登志夫
泉野明:冨永みーな/太田功:池水通洋/進士幹泰:二又一成
山崎ひろみ:郷里大輔/シバシゲオ:千葉繁/榊清太郎:阪脩
松井刑事:西村知道/荒川茂樹:竹中直人/柘植行人:根津甚八 他

1999年。東南アジア某国にPKO部隊として日本から派遣された陸自レイバー
小隊がゲリラ部隊と接触、発砲許可を得られないまま壊滅する。しかし一人の
生存者がいた。破壊されたレイバーから脱出した彼がそこで見たのは、異教の
神像が見下ろす古代遺跡であった。そして、彼は「彼岸の人」となる。
 「方舟」の一件から3年後の2002年冬。第一小隊の隊長であった南雲しのぶ
は課長代理を兼務、かつての特車二課第2小隊の面々は、隊長の後藤と山崎
を除いて全員が新しい職場に異動し、それぞれの日々を送っていた。
そんな或る日、横浜ベイブリッジで爆破事件が発生。それは自衛隊の戦闘機
「F-16J」らしき飛行体から放たれた一発のミサイルによるものであったことが、
テレビ等で報道される。
 事件に関する様々な情報が錯綜する中、特車二課の南雲と後藤の下に陸幕
調査部別室の荒川と名乗る男が現れ、「柘植行人(つげ ゆきひと)」という人物
の捜索協力を依頼する。荒川の真意を測りかねた後藤は、依頼を断るものの、
直後にバッジシステム(防空システム)へのハッキングによって、自衛隊・三沢
基地を飛び立った戦闘機による(とされた)“幻の東京爆撃”が演出されるという
事件が発生する。これに過剰反応(※軍事クーデターか?)した警察の露骨な
自衛隊への対抗行動によって、自衛隊の一部・部隊が駐屯地に篭城する事態
にまで発展。そんな中、ベイブリッジ爆破事件を調べていた松井刑事は、後藤
から渡された荒川の資料を元に柘植と彼の組織を調べ始める。
 その後も状況は悪化の一途を辿り、在日米軍の圧力もあって事態の早急な
収拾を図ろうとした政府は、警察に事態悪化(※シビリアン・コントロール失敗)
の責任を押し付け、自衛隊に東京への治安出動命令を下す。
 そしてある雪の朝、埋立地から3機の戦闘ヘリが飛び立ち、都内の通信施設
や橋梁は次々と破壊される。さらに民間機を装って東京上空を周回する3機の
無人操縦の飛行船から妨害電波が流され、都内に展開した自衛隊各部隊は
通信が途絶し”孤立”していった。 戦闘ヘリの襲撃により特車二課も壊滅し、
警察の通信設備も破壊されていく。
 東京を舞台にした仮想的な「戦争状態」が一気に現実のものとなってゆく中、
後藤と南雲は海法警視総監列席の下で緊急招集された警備部の幹部会議に
召喚されていた。緊迫した情勢下でも官僚主義的思考を抜け出せない警視庁
上層部と南雲の対立が決定的となる中、特車二課壊滅を知った後藤は、この
期に及んでも事態を正確に把握する事が出来ない硬直した上層部を見限って
南雲と共に自らの手で事態を収拾する覚悟を固める。
そして壊滅した特車二課に代わり、かつての第2小隊メンバーが現在では旧式
となったAV-98「イングラム」と共に呼び集められた。
戦争という状況下に置かれた東京を舞台に、この「情況」を演出したテロリスト
柘植を逮捕するため、特車二課第2小隊最後の任務が始まる・・・。


OVA第1期(アーリーデイズVol.2)で既に自衛隊のクーデターをモチーフとした
作品(※『二課の一番長い日』前後編)を手掛けた押井監督が、劇場版第一作
公開後(1991年)に勃発した湾岸戦争で展開された「モニター越しの現代戦
(※テクノロジーの発達により、指揮官は遠く離れた戦場からの情報(戦況)を
軍事衛星等の“モニター”を通して把握。実戦部隊は司令部からの命令を実行
することで作戦を遂行するという「ハイテク戦争」の映像を、軍がCNNを初めとし
たテレビ取材陣に提供。視聴者である我々が、それをさらにお宅のテレビモニ
ターを通して見るという“非現実的(ヴァーチャル)な戦争”
を目撃した後に
再び「近未来都市・東京」を舞台にして描いた「気分はもう戦争」な作品。

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| 邦画 | 21:23 │Comments0 | Trackbacks0編集

機動警察パトレイバー the Movie



機動警察パトレイバー the Movie』 (PATLABER THE MOVIE)

1989年7月公開/日本映画/監督:押井守/演出:澤井幸次/脚本:伊藤和典
原案:ゆうきまさみ/企画&原作:ヘッドギア/撮影:吉田光伸/音楽:川井憲次
美術:小倉宏昌/キャラクターデザイン:高田明美/メカニックデザイン:出渕裕
メカニックデザイン協力:河森正治、佐山善則、幡池裕行/音響:斯波重治
作画:黄瀬和哉/編集:森田編集室/制作:スタジオディーン

◆出演/篠原遊馬:古川登志夫/泉野明:冨永みーな/後藤喜一:大林隆介
南雲しのぶ:榊原良子/香貫花クランシー:井上瑤/太田功:池水通洋
進士幹泰:二又一成/山崎ひろみ:郷里大輔/シバシゲオ:千葉繁
榊清太郎:阪脩/実山:辻村真人/松井刑事:西村知道  他

東京湾が朱に染まる夕暮れ、篠原重工の天才プログラマー帆場暎一(ほば・え
いいち)が、バビロン・プロジェクト(東京湾開発計画)の要となるレイバー用海上
プラットホーム「方舟」から投身自殺する。
飛び降りる彼の口元に浮かんだ“嘲り”の笑み・・・・それが全ての始まりだった。
時期を同じくして、工事作業用レイバーが突如暴走する事件が多発。 さらには
自衛隊に配備された試作軍用レイバーまでが無人操作での暴走事件を起こす。
 特車二課では、第1小隊が近々正式配備される新型パトレイバー(通称・零式)
の研修中のため不在。単独で暴走事件の処理に追われる第2小隊所属の篠原
遊馬巡査(※篠原重工社長の息子)は、多発する暴走事件の異常性にいち早く
気付き独自に調査を開始。 その原因が暴走した機体の全てに搭載されていた
篠原重工製の最新レイバー用OS「HOS」(Hyper Operating System)では
ないかと推測する。
また、同様の疑念を抱いていた第2小隊長・後藤喜一警部補は、「HOS」の主任
開発者だった帆場の足跡を辿る捜査を本庁の松井刑事に依頼していた・・・。


劇場版第二作を先に観た私は、初期OVAで脚本担当の伊藤和典が予告して
いた「娯楽作品の王道を踏まえた、劇場版第一作制作に当っての三つの誓い」
という話を聞いて、もっと安易で“凡百のリアル・ロボット・アニメ然とした”出来に
なっている(※レイバーのドンパチシーン満載!ノアとアスマに恋が芽生えて…
みたいな・笑)
のを予想していた(※あんまり期待していなかった)のだが・・・・・
素晴しいじゃないか!
パソコン普及率が低かった1980年代末に早くも「コンピュータ・ウイルス」に着目
し、作品の設定要素として取り上げた「先進性」。

特定OSが市場を独占して社会システム全体に大きな影響を及ぼす事の危険性、
「トロイの木馬」型ウイルス、当時のコンピュータでは未成熟だったGUI(グラフィカ
ル・ユーザー・インターフェイス)などを時代(現実化)に先んじて描いた「先見性」。

オープニングの軍用レイバー&戦闘ヘリなどによる戦闘シーンや、クライマックス
でのパトレイバー同士(イングラムと零式)の格闘シーンのクオリティの高さ。

舞台となる「近未来・東京」に奥行きを与えるため、('89年時点の)現代都市・東京
からも失われつつあった昔日の下町的雰囲気が残る風景(※都市の裏の顔であ
り、1950年代の東京に生れた押井監督の原風景でもある)に綿密なロケハンを
行い、それを見事に作品世界に取り込んで魅せた演出(※松井刑事が部下と共
に帆場の痕跡を求め東京を巡るシーンでは、松井の“アナクロな、いでたち”
と描かれる風景の陰影が、黒澤明の『天国と地獄』を彷彿とさせる)


東京湾開発計画(バビロン・プロジェクト)の拠点となる海上のレイバー用施設の
通称が「方舟」、OS「HOS」のウィルス作動時にモニター表示される「バベル(BA
BEL)」の文字、電脳テロリスト・帆場英一のイニシャルが「エホバ(E.HOBA)」で
ID番号が「666」(※ヨハネ黙示録)であることなど、劇中各所に旧約&新約聖書
からの引用を配して“キリスト教的終末観(感)”を煽る手の込み様。

キャラクター作画も、作画監督・黄瀬和哉によって、初期OVAシリーズの高田明
美デザインの絵柄(所謂典型的アニメ絵)にほど良い写実的なテイストが加わっ
て、押井監督が意図したシリアスな作品世界に対応出きる絵になっている。
「方舟」への討ち入りを前に、香貫花クランシーがわざわざアメリカから帰国して
まで加わる設定(※入国管理官「入国目的は?」→香貫花「Combat!(戦闘!)」)
は、正直「いらん!」と思ったが・・・こういう細かいツッコミを別にすれば、
全く文句の付け様がない完成度だ。参った!

| 邦画 | 21:23 │Comments0 | Trackbacks0編集

冬を怖れた女 / ローレンス・ブロック

冬を怖れた女 (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)冬を怖れた女 (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)
(1987/11)
田口 俊樹ローレンス ブロック

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冬を怖れた女』(In The Midst of Death)  ローレンス・ブロック著

引き続き読んだマット・スカダーシリーズの第二作目。
本作もスカダーと登場人物たちの会話がとても良い。

特に良かったのは、あまり治安のよろしくない地区“ヘルズ・キッチン”の
アパートを自分風に改装して住んでいる作家と、アパートの賃貸契約に
ついて話すシーン。
広めのスタジオタイプ:ワンルームアパートの家賃が一ヶ月で最低300
ドル(=約87,000円)という相場の所を、「値上がりする前に大家と長期
契約を交わしたので、未だに125ドル(=約36,250円)しか払ってない

と、“上手く立ち回った”話を自慢する作家の得意げな顔が想像できる
上に、当時の物価まで分って楽しい。
※1976年発表作なので「1ドル=360円」の固定相場は既に終っていた。
(※1971年のニクソン・ショックから変動相場制へ)。調べてみたら、'76
年は「1ドル=288円」まで円が急騰したらしいので、1ドル=290円換算。


また、
二作目にして、“やもめ中年”スカダーが人妻と恋に落ちて・・・・・という
艶っぽいシーンも初登場するが、なんと!これが「一目惚れ」(笑)。
なんだか・・・キャラクターイメージに合わないような気もするが(※より
にもよって、その人妻は依頼人の嫁)、その人妻を自分が住むホテル
の部屋に連れ込むことになるデート前になって初めて、自室の様子=
“やもめ暮らしの殺風景さ”が気になり始める所など、なかなかリアル
である。

ただ、チョッと恋の終幕の描き方があっけなさ過ぎるかなぁ・・・。
フィッツジェラルドの『グレート・ギャッツビー』に出てきた
デイジー嬢を間に挟みギャツビー氏と旦那が演じた修羅場シーン
みたいなのを、チョッと期待しちゃったっスよ(笑)

| 外国の小説 | 18:44 │Comments0 | Trackbacks0編集

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Author:街猿
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